半日寝倒したら寝るのに飽きてしまいました。
なので、復活。物作り再開です。
でも、革を切ったりする作業が正直こんなに全身に力を分散しているとは思いませんでした。片足が自由に使えないと体勢がとても困難ですごく変な格好で革を切っております。
あまりにも変なので旦那に写真を撮ってほしいと頼むと”しばらく見る風景やからいつでもとれるやろう”と言われて納得。
届いた革の色で今シーズンの財布を切り出していたのですがどうしても妥協出来ない色で
とうとう使用するのをやめてしまいました。深い紺色なんですが何となく白っぽい感じというか合わせる生地の色がことごとく映えません。。
そもそも今回の紺色は自分の頭の中にある色なので、それを外側に求めようとすればオリジナルの革を作るしかないのですが、それにしても今イチな色。
使い様によっては上品なんですがなんかパッションが感じられない。
美術高校の授業で一番大好きだったのが色彩構成の授業でした。担当して頂いた先生の色彩感覚が素晴らしく私の色彩の基礎は高校の3年間で出来上がったといっても過言ではありません。ミッソーニ、ラクロワ、プッチ、、エーロサーリネン、ヴェルナーパントン、マリメッコ、ハーマンミラー、アフロアメリカンの色彩感覚、スペイン、メキシコ、フランス、イタリア、そして日本。。風土や光の加減や自然界に存在する色々をみながら育ち行く国固有の色。
グローバルな世界になったとはいえ、俯瞰すればするほど見えてくる民族特有の色ってありますよね。
そんな色々が大好きです。
先日”抱擁のかけら”を見てペネロペの美しさにやられると同時に監督ペドロアルモドバルの色彩感覚を久々に堪能しました。
どこのシーンをとっても、どの細部を切り取っても素晴らしい色バランスで、特に作中である室内で映画を撮るシーンがあるのですが、ここのインテリア、衣装の色の組み合わせが美しすぎてため息がでます。
ペネロペの着ている衣装の色合いなんかはなかなか思いつかないので参考になります。
抱擁のかけら
話も素晴らしいのでぜひ見て下さい。(他の作品も古い作品もいいですよ。)
クリスチャン ルブタンの靴底の赤色。
ルイス バラガンのピンクの壁。
セントパトリックのあざやかな緑。
そして イブクラインブルー。
情熱の色ですね。
そうそう、以前頂いた端革のロイヤルブルーの色が今シーズンにぴったりの色合いで
少量ですがベルトを作る事になりました。楽しみにしててくださいね。