2011/09/05

旅−夜の灯火

郵便物等を出しに下に降りていくだけで30分も掛かってしまい、体は文句言わずに頑張ってバランスとっていてくれたんだなーと改めて思いつつ、もう登っていく気力もなかったのでタクシーを呼びました。タクシーを待ちながら台風一過の厚い雲が夕日に照らされているのを眺めながら心はいつしか、数々の旅の思い出の中に。。。


旅の夜はいつもオレンジ色に光ってます。
ここ日本のように夜の街が白々と明るいところなんて世界中どこ探してもないんじゃないかな?あのぎらぎらのネオン輝く香港や四方八方から様々な色の光があふれるブロードウェイでさえ、一つ角を曲がるとどこまでも暗くあのオレンジ色の明かりが連なっていました。


1000年前も同じ街並みだったらしい。なんて話を聞きながらいつも以上に背をしゃんとして過去に未来に足音を響かせたローマの夜。

どこまでも連なるオレンジ色のナイトマーケットが。混沌と猥雑とやがて静謐さをも感じさせながら裏町の奥に消えていく台湾の夜。

漆黒の海の波打ち際にそっと足を滑らせて、引く波の強さにどこまでも深い闇に連れていかれるようなぼんやりとした恐怖を覚えそっと遠くを見やるときらきらとオレンジ色の灯火が”生”への手を差し伸べてくれたような気がしたバリの夜。


初めての街は音楽と笑い声とサイレンにあふれていました。
橙色の明かりがさまざまな色と混じり合い、見るもの聞くものすべてに誘われたグリニッジビレッジの夜。最初で最後の二度とめぐりあえない魔法の街。

t-shirtsの上にセーターを着込み、それでも寒くってぎゅっと腕をにぎりしめながら黙々と歩いた夜の道。闇と緑の香りが絡まりながらうすぼんやりと照らしだされたバイロンベイの夜。



そして今宵
色んな夜を思い出しつつ味わいつつ、突然やってきた秋の夜を堪能しています。