2012/07/11

結実

今シーズンの物を作りながら、来シーズンのサンプルのデザイン出しや切ったり貼ったり縫ったりが続いています。シーズンでくぐってはいるんですが、季節物ではないので何となく秋冬気分で。。みたいな感じですが。
今シーズン、あまりにもカラフルに走った反動か、来シーズンはかなりシックな色合いです。素材も結構ハード目に使用しており、これはこれでとても楽しい気分!!

先日、シーズン毎のビッグアクセサリーの配置やデザインがまとまらず、ほうりだしたままお風呂に入っていると、、3年前のオーストラリア旅行で拾ってきた実や、石や、スケッチなんかがどっと頭の中で動き出し、、あ!そろそろ出してもいいんだなという気持ちになりました。
自然の物をじっくり眺めたときに、その完璧なまでの造形美にうっとりさせられます。
バイロンベイの浜辺で拾った実達はどれもこれもすばらしくユーモラスな形で、色合いで触感で、触れる毎に拾った時の風景や波の音や光なんかを思い出します。

多くの建築家やプロダクトデザイナーが、機能性や利便性そして美しい物を作ろうと目指した最終系は常に有機的で自然と共存している感じがして大好きです。
そして多くのネイチャーアートに携わる人々の美に触れる時、その作品を通して、生命の循環、連続性を感じ、壮大な宇宙の一端に触れたような気になります。

手のひらにのる宇宙を見てまたふと空を見上げると、青空と雲の織りなす壮大なタペストリーに見とれてしまいます。
作り人はなんとかそれを表現したいと思うんでしょうね。。


写真は  ニルス ウド。  秋分、春分のための太陽の彫刻
とても詩的な作品です。