昨年からシーズンテーマに合わせてボチボチ作り出したテキスタイルプリント。
去年は60ー70種類のスタンプを組み合わせて生地に一個一個スタンプしていた。それはそれでとても楽しかったんだけど1mの生地を作るのに何十個もスタンプを押し、革を縫うよりも時間がかかった様な気がする。
で、今シーズンは初めてのというか久々のシルクスクリーン。
以前展開していたブランドではテキスタイルプリントはバリの工場で作っていた。
大体90×120くらいの版下を作り持ち込んで、生地屋さんを周り、カラーチップで色指示をし滞在中に間に合うならサンプルまで見せてもらい。。雨季になると生地がなかなか乾かず、乾かない尻から重ねていくもんだからプリント柄が下の生地に映ってしまい全部やり直しになってしまったり染料がべたっとして思ったような感じにならなかったり。そんなことも今は懐かしく又バリで生地を作ってみたいななんて性懲りもなく思っている。もっとも10年ひと昔、今のバリは経済的にも生産的にも随分変わったようでもある。
で、今回は初めての自分の手によるシルクスクリーン!
高校生の頃は一通り習っていたがそんなことはもちろ忘却のかなた。
シルクを専攻していた同級生の子達の制服の袖口が溶剤によってボロボロになっていたことしか思い出せない(でもそのボロボロの袖口は今でもはっきり思い出せる)
おまけに生地にするのは初めて。
以前から探していたシルクスクリーン工房を年末に偶然見つけて念願かなってシルクスクリーンデビューすることができた。
そして今日は二回目の製作。tーshirtsを持ち込んでいざ本制作に突入。
わお!面白い!!
版下作りの溶剤を塗る時のギューイーーーーンと言う音。はみ出た溶剤を小さな道具でこすりとる所、感光した版を洗うときに張ったメッシュに勢いよくあたる時の水音。
版をする時のズイーーーンという音。
そう、音。まず製作時の音に萌えしてしまう。そしてお次は当然道具に萌えるのである。
このスキージのこのゴムの色よ。そしてしなやかに柔らかく硬い手触りよ。
張った銀のテープ。持ちやすい形に窪んだ木。
あかん。道具って本当に好き。
肝心の刷りは。。。楽しくってしかしなかなか重労働。当たり前だがなかなかスムーズにいかないことも多く、手慣れてないので時間も掛かる。
でも、こうやって目の届く範囲で物作りをするのって本当に好きだ。ゆりかごから墓場までは古臭い言い方だけど、初めから終わりまで出来るだけ自分の手で作りたいなー。
まあ、手放しベタともいいますが。
それにしても美しいスキージの飴色!!