2014/07/08

陰影礼賛

結局二つの物を無理やり閉じ込めるのはやめて
ある一つの場所に旅することにした。そうすると、意外とシンプルに道は繋がっていくものでここ数ヶ月何気に保存していた写真やチェックしていた映像や、言葉や布やそして色達が
シンシンと降る雪の様にどうやら私の中でも積もってきていたようだ。でもそれらは夏の華やかな感じでも春の香り立つ感じでも秋の胸を締め付ける優しさでもなく無音で透明で少しつかみどころがない。

友人の家の窓辺がとても美しく思わず真似して作った真っ白なカーテン。それを見た息子は清潔やなーとあと余計な一言 「閉鎖病棟みたい。」そうそう、病院ぽいんやな。。
真っ白なカーテンは涼しげで光を柔らかく包み込んで見ているだけで穏やかな気持ちになる。
子供の頃、夏の夜にレースのカーテンのすぐ下に寝転んで風が抜ける度にフワッと膨らむ様と薄暗闇のなかでレースの模様が壁で揺らめいているのをぼーっとみていた。
それは結構お気に入りの遊びでもあったのかも知れないし、まあそれだけ時間がたっぷりあっただけかもしれない。

留まらない世界。。揺らめく感じ。光と影が溶け込んでるさま。