2016/03/13

Yadowigha6 終章 いつもいつもありがとうございます。

展示会が終わり早二週間。
いつもでしたら少し呆けてしまう期間があるのですが
今回はほぐれる間もなく製作に向かっています。というか向かっていたい。
そんな気持ちのこの頃です。
毎回毎回展示会後にはいろいろなことを思い返します。

来てくださったお客様のことや、反省点、これからのこと。気がつけばそんなまとめを聞いてくれたり分かち合えたり一緒に練っていったりできる方々に囲まれた本当に嬉しい展示会でした。
何かぐっと腹に入ったというか自分の中で覚悟を決め、スペースを開けどこまでできるかやってみようと始めた今回。チームで作り上げていく喜びを感じ始めた今回でもありました。

同時にアンリルソーをテーマに 偉大な芸術家のスピリットを感じながら(これは私の幻想でもあるのですが笑)自分なりの絵の見方も発見しました。これはなかなか新鮮な作業でもあり、いかに普段の私が真摯に物を捉えてないかにも気付きました。
表層を撫でるーこれは事あるごとに私自身の頭に浮かぶ言葉です。
自分自身のあり方が 表層を撫でるような言動や行動をしていないか?よく思います。いつもいつも真剣なのは自分自身や周りを固くさせることにもなりますが、これだ。と打ち込める物にはちゃんと心や体を使い切れているか? こんな感じでうっちゃってないか。
それをした時はそれが現在のことだろうが過去のことだろうがすごく恥ずかしい。

だから時にそんな自分を隠したくてぶっきらぼうになります。時に必要以上に熱くもなります。
もしバランスシートがあったなら私のそれはきっとかなり変な形になっているでしょう。
そしてそのバランスシートを綺麗に整えようと長い間、躍起になっていました。綺麗なバランスシートを見ては羨ましく思う日も正直ありました。

今回それはそれで美しいバランスなのかもしれない。とやっと思えることができました。
アンリ・ルソーの不器用で純粋な魂を感じながら
ピカソの荒々しさと時代を作り上げた力強さとまごうことなき天才性を感じながら
マリー・ローランサンのたおやかで春の光のような優しい色使いを感じながら

とても幸せでした。

寒い中展示会に来てくださいました皆様
オーダーを頂きました皆様本当にありがとうございました。それから今回の製作にあたりご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いします。