2011/04/10

青い希望のリンゴ

またまた日がたってしまいました。この間に長男は中学生に。だぼだぼの制服が愛らしいのなんのって。次男も二年生になりました。
私はといえば、やっと集中力も戻ってきて黙々と縫って縫って。。
色々な事を考えつつも、私のする事したい事、未来に繋げていく事は、このカワエです。
確信していた事にまた大きな力が入って、縫う手にもなんだか力が入ります。(笑)

オーダー頂いていた方にもやっと手渡せるようになってひとまずほっとしています。

今日、ご紹介するのはペアのコインパース。
オーダーを頂いた方は新婚さん。以前も展示会にご夫婦で来て頂いたとても可愛らしい女性です。今回は旦那様の誕生日のシークレットプレゼントにしたいとのこと。
いつもは、お話を軽く伺って、後日色々考えながら絵が浮かんでくるのですが、今回は話しているうちに絵の方から”描いて〜!描いて〜!”と頭の中に。
もう決まりました!!というと、笑ってらっしゃいました。
旦那様は塾の先生をしていらして、お話を伺ううちに’未来の地球をになう子ども達を教える大事なお仕事だなー”と思ったんです。だから、旦那様には『青い希望(地球)のリンゴ』
対する奥様には『赤い愛のリンゴ』、 上には宿り木を絡ませています。

作成途中に地震があり、私の中で大きく大きく変わった事、そしてますます変わらず強く思うようになった事があり、この作品は私にとって印象深いものになりました。

最近ある映画をずっと思い出していました。
life is beautiful    です。

愛する息子を守る為に困難な状況の中、いつもとっておきのユーモアで、子どもを守る父。最後に悲しみと、そして希望があります。

いつでも、どんな時でも愛と希望とユーモアを忘れずに。。
すぐにしかめつらになる私への言葉かな。

放射能のこともあり、子どもさん、特に小さいお子さんに持つ方々にとっては、風向きや雨
、これからは食べ物のことも気にしなくてはいけなくって心労もいかばかりかと思います。
今なお、被災地の危険区域内にとどまっていらっしゃる小さな子を持つ母達の苦悩と涙を見るのは胸がつぶれる思いです。
なんとかして逃げ出してほしいと思うと同時に、愛する土地、祖父母、家族と突如引き離されたりはじめての土地に不安を抱えながら、又後ろに残す物を考えずに行く事はその地にとどまり続ける事よりも苦しいです。と涙ながらにお話してらっしゃるのを見ると、頭の中にあったたくさんの言葉も消えていってしまいました。

ただ本当にコレだけは言えます。
原発はもういらない。
私の小さい頃はまだ、コンビニもなく梅田の近くの下町に育った身でも一つ路地に入ると裸電球一つの暗闇がありました。
多く手にしていたものを手放すのは勇気がいります。
でも、大丈夫。
絶対大丈夫。

不便になるかも知れないけれど、子ども達への安全な生活を私は選びたいです。

出来上がったものをにやにやしながら眺めて(私の特権!)位置を変えてびっくりしました。端にあった樹がまとまって真ん中に大きな樹が見えたのです。

一人一人の心が合わさってやがて大きな樹になりますように。。