2012/03/17

幸せな物作り

久しぶりな友人と話し込みました。

いろんな職業の友人がいますが仕事柄物作りを生業にしている友も多く、彼、彼女達と話すと色んな共通の”うわ!わかるわ!”が出てきて、話す事が尽きません。

材料、道具について、作業について、行程について(そのなかではどこまで自分でしてどこから手放すかとか)完成度、美について、心構え、誇り、反省、、、、そしてなにより作る物に込めている想い。

そんなことをひとしきり話した後いつも

「”正直”に作っていけばその物で人に伝わるよな』
と、なんかなぐさめの様な励ましのようなそんな会話で締めくくられます。




すべての職人は一つ一つの製品を精魂込めて丹念に作り上げます。
そのようにして出来上がった製品と、それを用いる人との間には愛が産まれ、強い絆で結ばれ、それはいかなる時世にも揺らぐことはないのです。
お客様は製品に生命を吹き込みます。
そして時の経過とともに美しさに磨きが掛かるのです。


職人が全身全霊を捧げてつくりあげた製品には、たとえ言葉で語らなくても手にする人にそれを感じさせる力があります。



上の二つの言葉はお父様が馬具職人で、自身はエルメスのアートディレクターをされている方の言葉です。
ひょんなことから手に取った家庭画報 のエルメス特集。
中に描かれているエルメスの美の世界や、美しい手仕事や職人魂に感銘し、あらためて
”精進、精進”の二文字で製作をしています。

先日納品したばかりのお客様の財布バッグに2回も不具合が見つかり、反省しきり(本当に申し訳ございませんでした)
革の部分のみならず留め具や部品の耐久性を改めて見直したり改良したり。。
上記の二つの言葉を胸を張って言うまでにはまだまだな私ですがそれを目標に良いもの作っていきたいです。



物を作る幸せな時が、その物を使う幸せな時に繋がりますように。。。。



写真はエルメスの職人が語る仕事への誇りやこだわりを語ったドキュメンタリーです。むっちゃ見たい!!