2012/12/06

国産み財布

今回のお財布のオーダーは淡路島にお住まいのお方です。

淡路島。関西の方は一度は訪れたことのある場所だと思います。
何年か前に チガさんの”ガイアの法則”を読んで、淡路島に興味を持ちました。
その本によると東経135度のラインにある淡路島はとても重要な場所、すなわちパワースポットらしくなんたらかんたら。。。すみません。だいぶ前に読んだのと本の半分がとても数字的であまり深く読み込めなかった。ただキーワードはしっかりと脳裏に刻まれて。
国産みのお話も淡路島ですね。
古事記の中にある国産み神話ではこう書かれているようです。

『古事記』によると、イザナギノミコト(男神)とイザナミノミコト(女神)の二神が、国生みの際、天の沼矛(ぬぼこ)で混沌とした海原をかき回したとき、滴り落ちたしずくが固まり「おのころ島」が生まれました。
おのころ島の候補地は淡路島内に複数あり、南あわじ市の沼島もそのひとつです。高さ約30mの奇岩、上立神岩は国生み神話にでてくる「天の御柱」とも言われ、国生み神話の象徴のひとつです。その姿は日本列島誕生の時へと想像力を掻き立ててくれます。


私が深く書くとお里が知れますのでこれくらいにして。。
友人達の何人かが淡路島に引っ越したり戻ったりしたご縁もあって今年の夏は何回か遊びにいかせてもらいました。
美しい海と山と延々と農地の広がる島。穏やかなエネルギーをもった島です。
半面とてもパワフルなそれこそ原始のエネルギーが残った場所も多く、それを無意識そして意識的に感じる人達が移り住むのかも知れませんね。

そんな淡路島でお洋服を作ってらっしゃるお方。藍色と奇麗な黄色を入れこんだ華やかで弾ける花火のような柄で。。とキーワードはこれだけでお任せくださいました。

そしてある日何ともなしに近所を散歩していると、急にぱかっとまるでタマゴが割れるように浮かんだのがこの絵。
小さなビッグバンみたいにいきなり絵が見えた感じだったので、”よし、これでいこ!”と、同時に国産みというキーワードも浮かびました。
イザナミとイザナギ。男性性と女性性。火と水。空と大地。。。
その一つとして個として成り立たず、全てが循環しあって育ちゆく自然。
ダイナミックな自然の中で産み出される何かが海に弾け落ち、又海の栄養となって動植物が育ち、それが又空に登り。。。私の中ではドボルザークの新世界が鳴り響いてる感じの絵です。入れ込む生地もビビットにエネルギー溢れる原色を多く使い原始の島をイメージしました。

お客様自身の持つ情熱と、その手や心から産み出される物や人や自然とのつながりにも共鳴して頂ければいいなとも思います。
そうそう!ハワイ島のキラウエアで素晴らしことに気づきました。
キラウエアの火で暖められた水。
今まで何度となく火と水の関わりを絵にしてきましたが、それが交わる瞬間を目の当たりにして、いままでの絵に”気化する水”(スチームですね)が足りなかったことに気づきました。そしてキラウエアのスチームは豊穣なミネラルを含んでおりそれにあたると自分がリフレッシュでき、温かな何かが体に染み渡っていくのを感じました。

改めて作ったお財布の柄の絵を見ながらこの文章を書いたとき、このスチームを思い出します。お客様と自然、自身の中の男性性と女性性、そして自身と他者との関わりの中で科学反応のように産み出されたスチームが滋味深く双方を潤しますように。。。

作らせて頂きまして本当にありがとうございました。
作りながら私自身もとてもパワーを頂きましたよ。

そうそう、お客様は実は淡路島の古民家で素敵なお店を開いています。
実はまだ私もいったことがないので、次回の旅に訪問することをとても楽しみにしています。ショートトリップにデートに、是非お足お運びくださいね!

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  • Char*は体現から生まれました。
    子供たちにやさしい素材を身につけさせたいという想いから、母親たちもそあってほしい、そして女性たちへ〜…と、
    つながってできたものです。
    自ら手掛けたパターン(型紙)で着心地よく、 流行に捕われず、オンオフ境目のない“毎日のふく”
    洗濯していくたびに風合いが変わり愛着の持てる 地球環境とそして身体にやさしい自然素材を提案しています。
    島の地で、光、水、風、植物、自然環境の中で愛と感謝を込めて衣を作ると
    すぐさよならしてしまうのではなくて、母から子へ・・・ 人間から大地へ・・・ 循環していくことを願っています。
    CHAR* は みなさまの居場所を提案します。