2013/07/31

色、いろいろ。

あ、又ブログ更新しないまま日が過ぎてましたね。
引き続き草花の話を書こうかと思いましたが今日は久々にお財布バッグのお話を。

突然ですが人間が認識できる色はどれくらいか知っていますか?
それは個人差あれど30000色とも1000000色とも言われてます。
デザイン関係の仕事をしていた頃Dicのカラーチップを使用していました。海外ではパントーンの方がよく使用されると思いますが、その頃のデザイン業界は(すみません、あくまでも私の経験上ですが)Dicを使用することが多く例えば何十色もある緑の中からコレだという緑のチップをちぎったりして、そしてその色はなぜかいつもちぎってしまうのですぐなくなったりして。。
色が大好きなので書き出せばキリがないのですが、そうそう今日は人のお話。

私は何色、あなたは何色。なんて決めつけることはできないんだけど何となくその人特有の色ってありませんか?
燃える火のような赤を感じさせる人、涼しげな薄い水色を感じる人、香ってきそうな緑を感じさせる人、すっと落ち着くグレーの壁の色のような人。ほくほくとした大地のような色の人。
人それぞれの持つ色を感じるのが大好きです。別にエンパス能力で色を見ているわけではないんですがその人が醸し出す独特の色を見た時に、見せてもらえた時に、それをとても大切にしているのを感じた時にとても嬉しくなります。

世の中のせいにするわけでは決してないんですが時にその色が混じり合い結束するのが強くなった時に喜びよりも苦しさを感じることが多くそこから一瞬にして離れたくなります。
それは私のちょっとだめな癖だったりもするのですが、そうやって離れることによって個の際を立たせたくなるのです。だから自分の色を強く持ち(それは強い色ということではありません)大事にする人に惹かれます。そして又自分もその人の色を大事にしたいなと思うのです。
勢いあまり近しい人を自分の色により近づけたいと思ったり、同じ色に染まってみたいなと思ったり、そんなことが過ぎるととても恥ずかしくなります。

みんな違ってみんないい。

年をとればとるほどこの言葉が大好きになってきています。

遠くからみると同じ緑に見えるその中に一色として同じ緑がないことに、それに気づいていくことに、そのそれぞれの緑を尊重していくことに。
少し大げさなんですがオーダーのお財布バッグにはそんな自分の気持ちを多分にこめています。お客さまと話すことによって感じた色や絵や気持ちや、言葉にできないけど浮かび上がるその人の放つ何かをほんの少しでも革絵の中に閉じ込めれることができるように感覚を磨いていけたらなと思うのです。

今回のお財布の柄は特にそんな気持ちをいっぱい込めています。
オーダーして頂いた方は体の中に元気な輝く赤色を持つ人。大きな種火を持った感じの人。
その人はお仕事柄、多くの人と出会います。自分をしっかり持ちながら軽やかに人と繋がっていける人。お話を伺った時にはそんな感じがしました。話している時にふと浮かんだ言葉は
歓喜。言葉が浮かんで絵が見える時はもうそれできっといいのでしょう。
あとは、ひたすら色んな話をしていたような。。
ラフ画は自らの手を大きく広げいろんな色の玉を手放しているようにも受け取っているようにもしてみました。彼女自身の火の力がとても強く感じたので、中央に水を入れてバランスを整えて。。この部分はそのまま宇宙を感じることが出来るようにもイメージしました。様々なイロ(人々)がその泉に溶け込んでいくとか、様々な事象が降り注いでいくイメージです。
玉の一つ一つに全部違う色の生地を挟むととてもエネルギッシュなお財布になりましたよ。

この方とは19,20歳の頃にグループでよく遊んでいました。その頃はものすごく年上のお姉さんと思っていたのに実は一つ違いだったということが最近わかりました。
何年か前に友人にご縁いただいて再び知り合い、色々話すようになって こんな人やったんや…とあらためて知ることが多くって新しいけど懐かしい、そんな女性です。
最上のタイミングでこのお財布作らせて頂けたこと本当に感謝しています。ありがとう!

彼女は以前北浜で雑貨屋さんを経営されていたのですが、今は北摂で旦那様がシェフの美味しいパン屋さんの一角でギャラリーをしています。小さいコーナーながら、中々どうして素敵な展示会目白押しなんですよ。皆様も是非チェックしてお足お運びくださいねー!
夕方には可愛いちびっ子シェフもいるかもしれませんよ。

Boulangerie. le matin de la vie

http://bouranger-le-matin.com/