2013/07/17

三草二木、三草四木

次の展示会に合わせてイロイロな事を考えたり、手を動かしたり、まあいつもと全く変わらない日々を過ごしてるんですが、それでもいつもよりほんの少しだけ頭の中が忙しいのです。
いつもゆとりを持って始めているつもりが気がつけば徹夜状態になったりして、もういい加減それはよろしくない。と今回はもっとスマートにいきたいものです。
そう。目指すは大人な展示会。 。。。

今回のテーマに合わせて何年か前に作りかけのまま寝かしておいた革絵を取り出したきて再び縫い始めています。
いつの間にか革色も変化し勝手にアンティーク状態になってきているその絵はあ、やっと出番だな、と嬉しくもあるのですがなかなかどうして細かくってかなり時間も掛かりそうです。

その絵はあるお経文の一部を表した物。
縁あってお経をよく読むのですが、お経文って本当に美しいですよ。仏の教えが書かれているのは勿論のこと、そこに描かれる深淵なる宇宙、聞こえてきそうな荘厳な音楽、かぐわしい香り。
漢文で書かれているのでとても難しいのですが、理解していくと読みながらそんな風景が目の前に拡がっていきそうな気になり1人でうっとりしている時もあります。


そのお経文薬草瑜本の中に書かれた「三草二木」を描いています。
因みに三草二木とは、、、

三草二木 さんそうにぼく あらゆる草木がその大きさに関わらず平等に雨の惠を受けて育つように、資質・能力に差がある衆生も仏の教えによっていつかは平等に悟りを開くことが出来るということ。また仏のおしえは一つであるが、衆生の受け取り方はさまざまであることのたとえ。「三草」は三種の有用な草、「二木」は大樹・小樹のこと。

このくだり、いいと思いませんか。思わずウンウンと頷いてしまいます。


そして三草四木とは、、、、
江戸時代、穀類以外に農家にとって重要な三種の草(麻・藍・紅花または木綿)と、四種の木(桑・茶・楮・漆)。その収穫は米や麦より有利であった。

今も昔も日本の生活、文化に馴染みのある草木なんですね。


様々な草木を表現するべく色んな緑の生地を嵌め込んでいっているこの時、緑好きの私としてはかなり楽しい日々でもあるのです。

しかし。。。自分でいうのもなんですが本当に細かい!
ちょっと頑張ります。


写真は切り出した絵が描き出す影。少し涼しそう!