2015/04/12

お仕事

今年は雨ばかりの春で桜も咲いたと思ったらあっという間に散ってしまった感がありますね。
でも、雨にぬれる桜の風景もなんだか乙で青空の中の桜並木も余計際立って見えて様々な桜の姿を楽しめたような気がします。
そして今日は久々の青空も広がりここぞとばかり庭に出てつかの間の休憩を楽しんでいます。

先日、16歳の息子が初のバイト料を持って帰ってきました。内容を聞くと”え?!そんなお仕事でこんなにもらえるの?”って思う内容とお給料。
はじめが甘いとあとあと苦労するでーと笑いつつ、初バイト料からちゃっかり交通費を請求する私。
渋々出された1000円札を手にしながら自分自身が初めてしたお仕事を思い出しました。
高校入学前の春休み、クリーニング工場の毛布たたみの短期バイトは朝から晩まで毛布やこたつ布団をたたんで整理して 時給なんと380円。
それを皮切りに短期、長期と合わせて本当にいろんなバイトをしました。
ほかほか弁当、団子屋、ケーキ屋、おもちゃ屋、結婚式の配膳、建築図面を配達する仕事。。就職するまではバイト代まるまる自分のお小遣いで当然ながら全く貯めもせず、洋服代やらライブ代にあっという間に消えて。。働くことの意味なんてあまり考えずにただただ働いていたような気がします。

それは就職してからも続きなんとなく会社に行って周りに守られ助けられてそして多目に見てもらいお給料を貰っていたんだなー。と今になって気付き恥ずかしくなります。(もちろんその頃はその頃で必死にやっていたとも思うのですが。。)

今、手を動かすことがすなわちお金が入るこの仕事を通して、そしてその一つ一つがお客様との関わりあいの中で生まれることも多く働く意味合いがずいぶんと変わってきたなと思います。
 展示会後、この働くということや作り出す物と心についてよく考えていました。

話が少し横にそれますが先日、以前から気になっていた椅子のお修理を友人にお願いしました。中学時代の息子に口論の果てにおもいっきり投げられたウェグナーの椅子は背もたれの部分でバキッと割れてしまっていたところ旦那さんにパテで思いっきり修理され(治ったけど雑やな。。)なんて口には出せないでいたところ、めでたくお修理を頼めることになり。
修理を頼む上でのやりとりの中で簡潔で的を得たメールの内容や、帰ってきた椅子の美しさに友人の仕事のあり方が垣間見えてすごく嬉しくなりました。大げさに心や言葉を紡がなくてもちゃんとまごころを感じるモノを前にしてああ、私もこうやって仕事をしていきたいな。と改めて思いました。

長く心を占めていた悩み事を親友に吐き出していた時に彼女自体に起こっていた大変な状況の中でとても丁寧で真摯なメールを貰った時、彼女の作り出すものがたくさんの人に求められるのが分かるような気がしました。

こころと手を動かす仕事。心のあり方は様々でどれが正解、不正解なんてものはないから
私はこんな感じが響くんだなとか、目標にしていきたいんだな。とか自分自身の物作りの気持ちのここはすごく大事にしていこうとか。何より働くことの意味やお金を稼ぐということの意味をいつもより真面目に考える中年の春です。


息子へ、いつか本当に心を傾けれる仕事に出会えたらいいね。
そしてその仕事に共に関わってくれる素晴らしい人達にたくさん出会えますように。。。

6 rock
toro e toro